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アレルギーになりやすい体質について、もう少し詳しく説明してください。

アトピー性皮膚炎の子どもには、アレルギーになりやすいという全身的な免疫失調が存在する事があります。

アレルギーになりやすい体質は、親から子へと遺伝するといわれています。
統計的には、両親に何らかのアレルギーがある場合、子どもの約80%にアレルギーが起こります。

両親にアレルギー疾患がある子どもや、兄弟にアレルギー疾患がみられる子どもは、統計的には、アレルギー疾患になる割合が大きいといえます。
アレルギーになりやすい体質をもつ子どもが、環境からの刺激を受けると、アレルギー感作が成立し、アレルギー症状が発症します。

アレルギー感作を引き起こす原因(アレルゲン)として、食物・ダニ・カビ・花粉・動物の毛などが、代表的なものです。

皮膚機能の弱い子どもに、アレルギー感作が成立すると、アレルギーに基づくアトピー性皮膚炎が起きやすくなります。

気管の弱い子どもに、アレルギー感作が成立すると、アレルギーに基づく気管支喘息が起きやすくなります。

目や鼻の粘膜の弱い子どもに、アレルギー感作が成立すると、アレルギー性結膜炎やアレルギー性鼻炎(花粉症)が起きやすくなります。

木村 彰宏(いたやどクリニック 小児科部長)

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