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皮膚表面への刺激を少なくするスキンケアについて、説明してください。

皮膚表面への刺激を少なくする事は、「かゆみ」が起こらないようにするうえで重要です。

1・汗、汚れ
汗を長く留めておかない事は、アトピー性皮膚炎のスキンケアの出発点です。
成人に比べると、子どもは発汗量が多いので、特に注意が必要です。
夏期は、、行水などを含めて一日3〜4回は汗を落としましょう。
冬期でも、毎日の入浴は必要です。入浴後の保湿軟膏の塗布も忘れないで下さい。

2・ダニ
生きたダニが皮膚に直接接触しないように環境を整える事は、アトピー性皮膚炎を治療するうえで重要です。
寝具や床面などに、特に注意を払うようにして下さい。

3・生活用品
石鹸・シャンプー・化粧品などの生活用品は、敏感肌の人のために開発されたものを勧めます。

4・肌着
直接皮膚に触れる肌着やパジャマは、木綿や綿製品を勧めます。
洗濯には、合成洗剤・柔軟済・漂白剤を使わない方が無難だと考えます。

5・砂遊び
夏期は、水遊びを中心とし、砂に触れさせない方が良いでしょう。

どうしても、砂遊びがしたい時には、あらかじめ手足に保湿軟膏を塗り、長袖・長ズボン・手袋・靴下を着用した完全武装スタイルで出かけ、帰宅後はすぐに入浴させ、保湿軟膏を塗ったうえで、着替えさせてください。

6・直射日光
海などで直射日光に当たる機会のある時は、帽子や長袖Tシャツなどで、顔や身体を保護してください。
日光が強い時間帯では、波や砂浜からの反射光で傷害を受ける事があるので、注意が必要です。
低刺激のサンスクリーン(SPF値の低い製品)の使用も、効果的です。

木村 彰宏(いたやどクリニック 小児科部長)

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